|
■コラム−０１ 高気密・高断熱・２４時間換気の話 −切っても切れない三つの要素−
高気密・高断熱住宅は、考え方も構造も（本当は）単純です。
冷蔵庫を思い浮かべてください。
冷蔵庫は前後・左右・上下のすべてをウレタン断熱材で覆われています。
冷房も付いてますね。（笑）
密閉性と断熱性が良いので、中の冷気を逃がしません。
「ＦＰの家」もそうです。
家の外側をウレタンパネルで囲み（冷蔵庫）、窓と２４時間の換気と冷・暖房機をつけただけです。
冷蔵庫の中仕切りの間が部屋だと思ってください。
別途冷暖房設備が必要ですが、冷蔵庫の野菜室のように仕切ればプライバシーも保てます。
一番最初に（本当は）と入れたのは、単純な構造・理論でなければ、想定外のことが起きた時や、メンテナンスなども大変です。
単純な構造なら、不具合が起きた時もすぐ原因が分かりますし、メンテナンスも簡単です。昔から「シンプル・イズ・ベスト」って言いますから。
気密性と２４時間換気の必要性をご説明しましょう。
もちろん季節の厳しい、冷暖房機器を使用するときの話です。
気持ちいい季節には窓を開け、外の新鮮な空気を入れるのが一番ですね。
ある程度の気密性が保たれると、人の呼吸や炊事などにより空気は汚れ、それが家の中に残ってしまいます。
他の家へ行ったとき、独特の匂いを経験したことはありませんか？
あれです。
この汚れた空気を機械で２４時間確実に排出し、≪必要な分だけ≫の空気を取り入れたいのです。
しかしスキマがあると、外部の風や気温差によりスキマ風が入ってきます。スキマがあっては、計画的に換気をしたくてもできず、さらに余計な冷気・暖気が入ってきます。
これでは高断熱であっても冷暖房効率がダウンしてしまい省エネとはいえません。
そこで気密性が大切になるのです。
寒いときは何を着ますか？
暖かいダウン・ジャケットやコートを着ますね。
でもそれ自体が暖かいのではなく、自分の体から発する熱が外に逃げないから、暖かいのです。
つまり、断熱性が良いから、熱が逃げないのです。
でもスキマがあったら寒いですね。 やっぱり、気密と断熱は大切です。
でも蒸れたら気持ち悪いですから、通気（＝換気）も大切って事です。
ということで、断熱・気密・換気は、切っても切れない密接な関係なのです。
上へ
|
